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須坂市地域おこし協力隊 宮島麻悠子の『須坂おもしろ人物記』vol.7「本気でやるから仕事は面白い!内装職人」

須坂市その他

こんにちは!地域おこし協力隊の宮島麻悠子です。
須坂で活躍している方へのリレーインタビュー、今回は「睦美装飾」の保延友映さんです。
保延さん顔写真

宮島:保延さんは須坂市外から移住されてきたそうですね。いつ頃、どちらからでしょう?

保延さん:12年前、山梨県の甲斐市から移住してきました。妻の実家が北相之島なのですが、子どもが生まれるタイミングで妻が地元に帰りたいと希望して。

宮島:自分には縁もゆかりもない須坂に来るのに、抵抗は無かったですか?

保延さん:仕事さえできれば大丈夫かな、という軽いノリで、即「いいよ〜」と言いました(笑)家業は兄が継いだので、自由の身でしたし。自分が30歳の時で、既に内装職人として10年キャリアがあったので、食っていける自信はあったんでしょうね。でも、移住する1年ほど前からハウスメーカーなど40社くらいに自分のプロフィール・経歴書を送って、「仕事請けられますアピール」はしていました。どこかの会社に就職する気は無かったので、最初からフリーランスの職人として仕事をするつもりでした。

宮島:移住前からしっかり準備されていたんですね!手に職があると、移住の際も仕事の心配が少ないですね。移住してみて須坂はどうですか?

保延さん:町並みに趣があるのがいいですね。自分が生まれ育った所は特に観光らしい物がなかったので。あとは、とにかく人のつながりがあったかい!溶けこむには時間がかかったけど(笑)仕事も人のつながりで請けることが多いんです。みんなよく気にかけてくれて、優しいですね。

宮島:それは私も思います!ところで、内装職人というのは具体的にどんなお仕事をされているのですか?

保延さん:建物の内装仕上げ全般をやっていますが、壁紙が一番得意とするところですね。他にも、床貼り、窓周り、カーテン、ブラインド、ふすま、障子など手掛けています。住宅が9割くらいで、残りは店舗などですね。20歳の頃から父の内装会社に入って修行してきました。

作業中1
この日の現場はとある新築住宅
壁の下地をひたすら平らにする作業は、キレイな仕上りに欠かせない大事な工程
作業中2

宮島:そうなんですね。仕事は好きですか?

保延さん:僕、仕事大好きなんですよ!どうやったらキレイになるか考えて、施工の過程でキレイになっていくのが楽しいです。もちろんお客さんに喜んでもらえるのが一番嬉しいけれど、ハウスメーカーやリフォーム会社などから受注する仕事ってユーザーであるお客さんとなかなかコミュニケーションをとる機会が無いんですよね。本当はプランニングの段階でもっと色々提案したいんです。最近本物のデニム地でできた壁紙とか面白い素材も出てきてるんですよ。デニム風プリントじゃなくて、岡山で生産されたガチのデニム(笑)普通の壁紙に比べたらだいぶ割高だけど、もし本当にデニム好きなお客さんがいたら、ぜひ提案したいですね。今後はお客さんから直発注できる仕事も増やして行きたいと思っています。

宮島:デニムの壁紙、好きな人にはすごい魅力的ですね!では、仕事で大変だと思うことはありますか?

保延さん:人手が足りなくて体力的にきつい時があります。人材育成もやっていきたいけれど、こういう職人的な仕事って今の働き方改革に逆行する部分があるから敬遠されがちなんですよね。でも、この仕事の楽しさを子どもたちにも知ってもらいたくて、昨年わーくわくすざか(商工会議所青年部主催の子ども向け職業体験イベント)にも参加しました。今後はDIYワークショップなどもやっていきたいです。

宮島:まずは仕事の魅力を知ってもらうことが次世代を育てる一歩になるんでしょうね。仕事で大事にしていることは何ですか?

保延さん:とにかく「誠実に、プロとして仕事をする」ということです。父からもずっと「どんな仕事でもまじめにやっていれば必ず誰かが見ていてくれるし、信頼がついてくる」と聞かされてきました。やはりプロとしてお金をいただくからには最高の仕事をしなければと思っています。

宮島:どんな職種でもそこは共通していますね。ちなみに、ご自身の人生に大きく影響を与えた人や出来事はありますか?

保延さん:います!内装屋さんの親方だったのですが、とにかく豪快な人。一昨年、63歳の若さで他界してしまいました。自分の家を建てる時にあるハウスメーカーのモデルハウスに行ったのですが、そこの壁紙が今まで見たことが無いくらいキレイに貼ってあったんです。あまりに感動したのでハウスメーカーの方に誰が貼ったのか聞いたのですが、名前は教えてもらえなくて。でもある時、自分が施工していた現場の向かいでそのハウスメーカーの工事をやっていたので、「もしかしているかな?」と思ったらいたんです!いそいそ名刺を持っていって、「自分も内装職人をやっているので、もし人手が足りなかったら呼んでください」と挨拶しました。その縁で時々一緒に仕事させてもらいましたね。
めっちゃ仕事もするけどめっちゃ遊ぶ人で、「人生楽しく生きろや!」が信条。腕のいい職人だったのでいつも忙しくしていましたが、ちょっと仕事が空くとバイクで屋久島まで行っちゃったり、山登りも好きでよく連れて行ってもらいました。
この人には仕事の仕方と遊び方、両方教えてもらいましたね。

宮島:すごく粋な方ですね。格好いいです!!しかしながら、仕事も遊びも「本気だから面白い」ってのはありますよね。

保延さん:そうそう。本気でいい物を作りたいと思っている会社さんとの仕事は本当に楽しいです。今はそういう会社さんばかりとお付き合いできているので、恵まれていますね。

宮島:色々と楽しいお話をありがとうございました!次の方をご紹介いただけますか?

保延さん:アート サロン グレイスの笹岡理絵さん。
以前NBSまつりの職業体験に笹岡さんがブース出店しており、子どもが参加したのがきっかけで知り合いました。
わーくわくすざかにもご協力いただいています。

宮島:ありがとうございます。
というわけで次回はアート サロン グレイスの笹岡理絵さんに決定しました。
次回もお楽しみに!!


 

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The secrets of SUZAKA 信州・すざかのないしょ話


(須坂市地域おこし協力隊 宮島麻悠子)



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