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    移住者体験談

    ご縁と直感に導かれて千葉県から須坂市に移住しました

    千葉県 須坂市 信州で働く

    伊藤真弓さん

    移住先 須坂市
    移住年月 2021年1月
    職業 地域おこし協力隊
    ●移住のきっかけの画像

    ●移住のきっかけ

    はじめまして。2021年1月から須坂温泉古城荘で須坂市地域おこし協力隊として活動をはじめました、伊藤真弓です。昨年のクリスマスの日、12月25日に千葉県千葉市から須坂市に引っ越してきました。

    私は、長野県と同じく海がない奈良県奈良市で生まれ育ちました。高校卒業後に千葉、その後は神奈川県と千葉県内の大学や市役所、企業で、保健師として幅広い世代の方たちの健康増進の支援に携わってきました。山や自然が大好きで、数年前まではトレイルランニングやロゲイニングなどで毎月のように長野県内に遊びに来ていて、いつか長野で暮らしたいと考えていました。
    昨年の春頃から自宅で過ごす時間が増え、自分はこれからどのように生きていきたいのかを考えるようになり、一度しかない人生、好きな土地に住むことにチャレンジしてみようという気持ちが強くなっていきました。8月に2週間ほど長野県内に滞在し、自分にとって山が近い場所で暮らせるということが本当に幸せだと実感し、本格的に長野への移住を検討しはじめました。

    ●ご縁と直感に導かれて須坂市への画像

    ●ご縁と直感に導かれて須坂市へ

    長野県内のどこに住むのか、仕事はどうするのか。仕事が決まらないと住む場所を決められない。住む場所を決めてから仕事を見つけるという方法もあるけれど、自由に選べるほどの就職先があるわけではなく、やはり仕事を探さなくてはとインターネットで情報収集をするもなかなか進まず、とにかく動いてみようと再び長野へ。ふと思いついて県庁を訪ねたところ、突然の訪問にもかかわらず、信州暮らし案内人さんに相談させていただくことができ、いくつかの市町村を紹介していただきました。その中で「移住支援信州須坂モデル」という、仕事と住居の決定に至るまで手厚い支援を行っている須坂市の移住支援チームに相談してみたいと思い、ダメ元で翌日の相談予約をお願いしたところ、O.K.のお返事をいただくことができました。
    相談に伺った際に募集があると知った、地域おこし協力隊の活動拠点である須坂温泉古城荘は、なんと一年ほど前に長野市の友人と、須坂市動物園でかわいい動物たちに癒された後に訪れ、美味しい健康長寿食をいただいき、気持ちの良い露天風呂で長居した温泉でした。
    須坂市内を車で案内していただき、すぐ近くの里山から2000m~3000m級の山に囲まれていることのワクワク感、あちこちに広がる果樹畑、百々川の美しさなどに心を奪われ、須坂市で暮らしたい!という気持ちが高まっていきました。

    ●スピード移住の支えの画像

    ●スピード移住の支え

    応募を決めた日から、もし採用していただけた場合の勤務開始までが1か月と10日。こんな短い期間で、引っ越しの準備、引っ越し後の手続きや片付けを終えて仕事を開始することができるのか?何から手を付けたらいいのか??と思案していたところ、移住支援チームの方が、応募書類作成と同時にネットでアパート探しをする、面接日前後に内見をする(合格するかも決まっていないのに!)、などのスケジュール案を送ってくださいました。その後も、疑問、質問がある度に何度も相談させていただき、スピーディに返事をいただくことができ、ひとつひとつ不安を解消しながら、準備をすることができました。
    気候も風土も違う遠く離れた千葉で自分だけで考えていたら、できそうもない、大変そうだからと諦めていたかもしれません。移住支援チームの方は、本当に親身に相談にのってくださり、どうやったらできるかを一緒に考えてくださり、支えてくださいました。タイヤがパンクしたまま持って来てしまったマウンテンバイクの修理について、お勧めの自転車屋さんも教えていただきました(笑)。

    ●須坂市に住んでみての画像

    ●須坂市に住んでみて

    須坂市は長野県内でも雪が少ないと聞いていましたが、この冬は「たまに12月にどかんと積もる年があるんだよねー。その年は雪が多くなるよー」と友人が言っていた、その年だったようです。私が須坂に来る前に雪が積もり、引っ越し当日の夜にも雪が降り、年末にまた積雪。天気予報を見て、前日に雪かきスコップを買いに行き、人生で初めて雪かきをしました。と言っても、駐車場の周りだけで済みました。
    須坂市から30~40分北へ行くと1mを超える積雪になっていたようですので、やはり須坂市は大雪の心配をしなくても大丈夫そうだなぁと思っています。ただ、首都圏と比べるととても寒いですので、冬の電気代とガス代がどうなるのかがちょっと心配です。

    まだ1か月もたっていませんが、想像していたとおりの「自然が豊かで暮らしやすいまち」という印象です。日常生活で必要なものは市内で買い揃えることができ、車で30分かからずに長野市内の大型家具店や電気店に行くこともでき、とても便利です。選べるほどのスーパーがあり、直売所では新鮮なお野菜や果物を安く購入することができます。
    毎朝、日によって表情の変わる山の景色や広い空を眺め、美味しいリンゴを食べてエネルギーをチャージして1日が始まります。
    先日の雪が溶け始めたので、早速、近く里山に遊びに行っています。山に行くだけで、心が元気になっていくことを感じています。
    数か月後、寒い冬が終わって、あちこちの山に遊びに行くことや、たくさんのフルーツに出会えることが今からとても楽しみです。

    ●地域おこし協力隊としてのこれからと移住を考えていらっしゃる方々への画像

    ●地域おこし協力隊としてのこれからと移住を考えていらっしゃる方々へ

    須坂温泉は源泉100%で、短時間でポカポカ温まり、出た後もほかほか感が続き、全身のお肌がつやつやになる最高の温泉です。古城荘の敷地内には、見ているだけで癒されるお庭(池には鯉もいるんですよ)があり、桜、新緑、紅葉、雪景色など四季の移ろいを感じて楽しめるとても素敵なお宿です。この素晴らしさを多くの方に知っていただき、市内外多くの方に温泉を訪れていただいて楽しんでいただけるよう、温泉のさらなる魅力を発掘、発信していきたいと思っています。
    今は、温泉にお越しくださるお客様に心地よく過ごしていただけるようフロント業務、仲居さんの業務を学んでいます。これからは市内を歩いて見て感じて、たくさんの人と出会い、地域の歴史や文化などを教えていただきたい、農業のお手伝いもさせていただきたい、須坂市の魅力をもっともっと発見していきたいと思っています。
    また、健康づくりに関する仕事の経験と、山と親しんできた経験を活かし、温泉と健康長寿食、温泉周辺でのウォーキングや森林浴など、宿泊や日帰り入浴をご利用されるお客様が、からだもこころもより健康により元気になっていただくことに貢献できるよう、みなさまとのつながりを大切にしながら頑張っていきたいと思っています。

    移住は人生の一大イベントです。憧れだけではうまくいかない、どんな暮らしをしたいか目的をはっきりさせて、一つ一つ選択していくことが大切です。
    私は考えすぎるとどんどん決められなくなってしまうので、ご縁と直感を大切にしながらタイミングに身を任せて移住しました。なにかひとつでも心にピンと響くものがあったら、思い切って進んでみるということも一つの選択肢としてあってもいいかもしれないと思っています。

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