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    移住者体験談

    【飯島町】この町は「住まう町」町全体がひとつの家のよう。

    神奈川県 飯島町 信州で働く理想の住まい

    川口 晋史さん

    移住先 飯島町
    移住年月 2016年11月
    年代 40代
    家族構成 妻と二人暮らし
    職業 自営業
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    きっかけと決め手は何ですか?

    結婚を機に新しい土地で暮らしたいと考え、各地の市役所を訪ね移住担当者と面会を重ねました。ピンとしたところが無くて、諦めて県外へ移住相談に行こうかと考えていた矢先、たまたま通りがかりで飯島町の看板を見掛けて…「そういえば飯島町って知らない」ということになり、その足で「飯島町」に飛び込みで移住相談に行ったのがスタートです。私たちの移住地の希望は「観光地化」されていない所。飯島町が希望に当てはまったこともきっかけですね。

    決め手はいくつもありますが「百鬼ゆめひな」さんとの出会いもそのひとつ。何回目かの下見の帰りに直売所で「百鬼ゆめひな公演」のちらしを偶然見掛けて後日、舞台に行きました。よくよくパンフレットを見てみたら、昔テレビの特集を観て知っていた岡本さんが「ゆめひな」さんの師匠だったこと、そしてその拠点が飯島町だということを知り縁を感じ「ここにしようか」って。

    あとはこの「家」に出会ったこと。土蔵の梁に棟梁とお施主さんと霊獣の名前や大正四年と筆で書かれているのを見ていたら、建てたときを想像してしまったんです。家を建てるって時代が変わっても一大イベント。自分たちがこの家を買わなかったらこのまま朽ちてしまうのか、景色が変わってしまうことを残念に思う地域の方もいるんじゃないかなって。それが決め手ですね。

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    移住で苦労したこと・移住して良かったエピソードは何ですか?

    実際に購入したあとはいろいろ大変でした。特に空き家の先住民「ハクビシン」には参りましたね。全員に転居していただくまで本当に苦労しました。「何これ?」と感じることもたくさんありましたが「自分で直す」「自分で家庭菜園を作る」その苦労も楽しさのひとつに感じます。初めて自分の畑に植えた春菊の美味しかったこと!ご近所さんからのおすそ分け野菜から「野菜本来の味」を知らなかったことに気づかされました。

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    何もないからこそ創造・想像「遊びが無限大」

    ここから見える飯田線の様子をよく見ているとそれぞれの運転手さんの運転の癖があることに気づきました。面白いですね(笑)ある日に畑を掘っていたら「自然薯」が出てきたとか…毎日が発見。飯島町は何もないという方もいるけれど、何もないからこそ「遊びが無限大」に広がる。僕らのやりたいことを全部やっている先輩移住者さんもいる。この町を純粋に楽しんでいる方が多いように感じます。

    この近くに「本郷神社」があって、そこでいつか「いいじま映画祭」ができたらいいなって想像しています。良い意味でレトロさを感じる町だから下駄に和装、上映作品は時代劇。情緒があるでしょ?

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    暮らしぶりを教えてください。

    アルプスが高いので朝日が昇るのが遅め。明るくなるころ起きだして畑や花壇に水やりをして育ち具合を見るのが日課です。
    休日は、縁側で日向ぼっこや庭の手入れ、バイクや自転車の修理をしています。
    妻には、土を馴らして種を撒き、収穫し食べるという体験をして欲しかった。こちらに来て「食」への意識が変わった。

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    移住を考えている皆さまへ。

    移住をすれば不便に感じる事は当然ありますが、困った時に助けて見守ってくれるご近所の方がいます。助け合い、声を掛けそれが「ありがとう」の気持ちにつながる、飯島町はそんな町です。町全体がまるで家のようにやすらぐ場所です。一度訪れてみればその意味はわかりますよ。

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