たかやま自然派暮らしのすゝめ
4/8

3▪ 農の里 たかやま 年間の降水量850mm程度、昼夜の寒暖の差が大きく、西傾斜の地形で日照に恵まれた高山村は、古くから果樹栽培を中心とした農業が盛んなことで知られています。中でも「りんご」は村を代表する特産物としてブランド化が図られ、市場等から高い評価をいただいています。▪ 人と自然にやさしく 農業を基幹産業とする高山村は、いち早く環境保全型農業に取り組んできた全国有数の先進地です。 はじまりは昭和57年。地力増進施設を開設し、村内の家庭や旅館等から出る生ゴミなどを発酵させて良質な有機堆肥をつくり農地に還元する取り組みでした。これは現在「フクイハラコンポ」として年間約600トンもの生産量を誇り、村内の農家に提供されています。 平成3年からは人工フェロモンを利用する減農薬栽培の取り組みも始めました。こちらは人工的に作った性フェロモンを設置することで果樹園の害虫の交尾を妨害し、発生を抑制する方法です。 また、水稲の無農薬栽培等にも取り組み、ホタルがたくさん舞うことができる環境づくりに努めています。 このような人と自然にやさしい高山村ならではの農業は、平成16年度第10回環境保全型農業推進コンクールで農林水産大臣賞を受賞しています。(きのこ栽培)廃オガ粉高山村地力増進施設(堆肥センター)(家畜飼育)家畜ふん家庭生ゴミ水稲・果実野菜・花き農地人工フェロモンを利用した減農薬栽培有機堆肥「フクイハラコンポ」村内の各家庭や事業所から排出される生ゴミを、えのき茸の廃オガ粉・家畜ふんなどとともに発酵させた良質の堆肥。攪乱剤(性フェロモン)オスの害虫メスの害虫高山村の環境保全型農業はたらく

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です