須坂市移住応援book スザカで暮らす
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- 88 -No.仙せ仁に温泉 岩の湯 社長須坂市観光協会 会長 金井辰巳さん便利さとは反対のものを磨き続ける大切さ北信濃の人と自然が織りなすあたたかいふるさとの宿「仙せ仁に温泉 岩の湯」の社長であり、平成26年5月から須坂市観光協会の会長である金井辰巳さんにインタビューさせていただきました。「岩の湯」は、国道406号、菅平高原へ上がる途中の山里の一軒宿です。客室は18室ありますが、年間を通しての客室稼働率はなんと95%。世界最大をうたう旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」では、「日本人旅行客が選んだ人気宿2010」の第1位に輝きました。●便利さとは反対のものを磨き続ける大切さ「須坂の観光は、1周遅れです。1周遅れの1番のような気がします。遅れた分、観光地化しておらず住みやすい町です。そこに社会的位置づけ、存在意義があると思います。ディズニーランドのアトラクションみたいなものと須坂は別のところを求められています。つまり便利さとは逆なものです。須坂はそういったものを磨かなければいけません。便利さとは反対の大切なものを磨き続ける人でなければいけないと思っています。これからは、ゆっくりとしっかりと充実した観光がテーマになってくるのではないでしょうか」●今までの観光に縛られない「多くの方が今までの観光に縛られているような気がします。神社仏閣や風光明媚ではなく、幸せの場所を作りあげることが大切です。あまりPRをしなくても、良かったら来てくれるというのが理想です。そのためには今までの観光に対する考えを変えることです。須坂の場合は、ようやく暮らし観光という定義が生まれました。暮らし観光の中身を議論し、磨き上げ、あせらず一歩一歩、着実に進めていくことです」

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