須坂市移住応援book スザカで暮らす
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- 7 -No.仕事を語る土から作る物語坂田町陶芸家 境 道一さん「焼いてみないと作品がわからないから土っておもしろいんですよ」そう答えていただいたのは、坂田町で鎌田窯という工房で陶芸を営まれている境道一さん。工房と作品父親も陶芸家で、小さい頃から物づくりが好きだったからとの事。工房のある場所には手作りのツリーハウスやベンチなどがあります。「電気窯だと温度などが管理しやすいので作りやすいんでしょうけど、薪窯だと薪の火で焼いている訳ですから火の当たり具合によって作品のみせる表情が変わってくるんですよ」境さんの作品は、なんとも言えない自然な感じで、私は段々と惹き付けられました。土から器が人の手によって生まれるのは当たり前の事ですが、その話を聞いていると境さんの作品が好きになりました。手づくりの器「作品を作る工程についてまず山の土を拾ってきて、乾かします。そこからたたいてつぶします。ゴミを取り除き、水をひたして、さらにゴミを取り除く。そして土を足し作品を作れる状態にして、作った作品を乾かしてうわぐすりを塗って、1週間、火を焚き続け妻と父と交代で作品を焼きます」ひとつこの器いただいてもいいですか?わたしは、“作っている方の顔の見える器”を思わず買ってしまいました。 ( 平成26年9月インタビュー)鎌田窯の工房住所:須坂市坂田町580☎ 026-248-0025

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