須坂市移住応援book スザカで暮らす
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- 66 -No.峰の原高原/山の宿 木まま綱木武さん峰の原高原の第2ペンションエリアにある「山の宿 木まま」の綱木オーナーご夫婦がペンションをオープンしたのは平成4年2月のこと。オーナー主人の綱木さんは、学生の時に宿泊したペンションオーナーの生き方に憧れ、その夢を忘れることが出来ず、奥さんと3人のお子さんを連れ、脱サラ。峰の原でペンション業を始めたそうです。●ペンションとの出会い「今から40年前、全国的にペンションが出来始めたんですが、知り合いからペンションの話を聞いておりました。当時私は学生で、色々な生き方を見てみたいという思いもあり、興味本位で福島県の裏磐梯にあるペンションに泊まったんです。その時に泊まったペンションの居心地やスタッフの方の対応がとても良かったんですよ。その時の印象が忘れられず、それから常連客として宿泊していました。心地よい空間を演出し、人とのつながりを作れる場所であるペンションをいつか自分もしてみたいと、学生ながら思うようになりました。しかし、自己資金もなく、夢は夢のままで心の奥に留め、卒業後は企業に就職したんです。ですが、忘れられなかったみたいです」●峰の原での出会い「30代の半ばに差し掛かり、家庭も仕事も順調でした。ペンションのことも忘れていたはずだったのですが、家族で旅行に行くようになり、学生の頃の夢が沸々と甦ってきたんです。それから、自分でも物件を探し始め、色んなところを見て回りました。3年かけて全国を探し回り、出会ったのが、峰の原高原の空きペンションでした。建物は2年間程空き家になっており、窓ガラスは割れ、建物の中も荒れていました。ですが、建物に呼ばれているような気がしたんです。そこからは、勢いでした。平成3年の12月に会社を辞め2月のオープンに向け、慌ただしく準備をしました。しかし、冬の峰の原高原は積雪が1メートルにもなり気温はマイナス20℃。辺りは雪だらけでしたが、業者さんに無理にお願いして、工事を進めてもらいました。私は朝から晩まで雪かきをしていた覚えがあります。峰の原の冬の厳しさを知らずに乗り込み、いきなり洗礼を浴びましたね」峰の原高原に移住して

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