須坂市移住応援book スザカで暮らす
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- 63 -No.人を語る何を考えているんだと言われました。当時は、ペンションなんてまだ世間一般に浸透しておらず、まして、私自身の事業も、2店舗に拡大し、マイホームも建てたばかりだったのですから。ですが、大阪にあるもの全てを捨ててでも、峰の原でのペンション経営に、商機と豊かな暮らしの実現の可能性を感じており、既に大阪で商売を続ける気持ちも薄らいでいました」●峰の原高原の暮らしとペンション経営「私は、生まれが広島県の豪雪地帯だったので、雪やインフラの問題は全く気にしておりませんでした。田舎で育ったからこそ、田舎の良さを知っておりましたし、そのことを子どもたちにも伝えたかったので、同じ環境で子育てできて良かったです。むしろ、雪の少ない年は、もっと降ってくれと、神頼みするほどでした。ペンションは夫婦二人で力を合わせて切り盛りしておりました。幸い、大阪時代から夫婦二人でお店を経営しておりましたので、開業前から二人の連携はバッチリでした。私たちの宿は、おいしい料理、そして暖かく、広い食堂と、また宿泊したくなるサービスを常に心掛けております。お客様が御一人でも、大人数でも、同じサービスと気遣い、心配りをしております。それも、大阪時代に培ったものだと思います。大変でしたが、大阪で、若くから夫婦二人で苦労をしてきたことは、貴重な経験だったと思います。若いうちの苦労は買ってでもしろとは、正にその通りだと思います」●ペンション経営の魅力「大阪時代は、お客様とゆっくり話をすることも出来ず、薄利多売の商売で、お客様との心の交流が無く、満たされない気持ちでした。ペンション業は、お客様とゆっくり話をすることが出来、お客様と深く繋がることが出来ます。常連のお客様は、もう何十年と通ってくださっており、お嫁さんや息子さん、そしてお孫さんを連れて来てくれるんです。私は、嬉しくて思わず抱き締めてしまいます。身内でもない自分に、家族を見せたいからと言って、うちのペンションに来て下さるなんて、こんな嬉しいことは無いですね。お客様とのかけがえのない絆が生まれ、家族を越えて繋がれるのは、ペンションの最大の魅力だと思います。子どもたちもお客様にとても可愛がっていただきました」 (平成27年2月インタビュー)- 63 -ひらたペンションhttp://hiratapension.com/住所:須坂市峰の原高原3153-581☎ 0268-74-2354

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