須坂市移住応援book スザカで暮らす
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- 60 -No.峰の原高原/うどのペンション鵜殿賢三さん峰の原高原にあるうどのペンションは昭和51年にオープンし、あと数年で40周年を迎える老舗のペンションです。オーナーの鵜殿さんご夫婦は、東京からのIターン移住者。ペンション経営や移住者として感じる峰の原の暮らしについてお伺いしました。●都会の豊かさや暮らしに疑問「新橋でサラリーマンとして15年近く働いていたのですが、30歳を過ぎ、会社の同期もみなマイホームを建て始めた頃、夫婦でマイホームの話をしたんです。自分もそろそろかぁと思いました。しかし私自身、東京での生活に疑問を持ち始めており、サラリーマンとしての生活に個人的に行き詰まりも感じていました。昭和50年代当時の東京は、環境汚染、過密と地価の高騰の始まりなどもあり、住環境的には悪化しつつあったと思います。それでも、日本経済は上向いていたので、東京には活気があり、それなりに経済的な豊かさも感じていました。このままマイホームを建て、今の生活を続ければ将来の生活は保障されていました。ですが同時に本当にそれが豊かな生活なのか疑問に感じてもいました」●ペンションとの出会いと移住への決断「ある日、妻が友達とペンションに遊びに行き、私にペンションのことについて色々話をしてくれました。ペンション経営もいいなぁと、その時は半分冗談で話をしていました。その後、ペンションに二人で泊まりに行った時、オーナーと色々話をし、自然豊かで、自分たちが住んでいる場所で仕事が出来るペンション経営っていいなと思ったんです。当時のペンションは、若者や家族連れにとても人気があり、専門的な知識はさほど必要ではなかったので、開業しやすいという面もありました。その後、お互い働きながら、夫婦でペンション経営について情報収集を行いました。開業の決め手は、峰の原高原の景色ですね。都会では見ることが出来ない景色が一面に広がっており、ここしかないと思いましたね。両親には凄い反対されました。なんたって安定した生活を捨てていくんですから。でも、夫婦で決めたことなので、怖いものはなかったです」ペンションの暮らし

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