須坂市移住応援book スザカで暮らす
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- 54 -No.豊丘地区で豊樂庵という坐禅道場を営む高津・慧え親しん・ドロテーさん。ドイツ出身のドロテーさんは、日本の文化に興味を持ち、大学在学中に日本文化を学び、日本に留学。留学中にお坊さんだった今のご主人と出会い、結婚。結婚後は、ご主人の実家のある須坂のお寺で、主婦として暮らしていたそうです。最初はご自身が仏教の道に行くとは思ってもみなかったとのことです。●仏教の道に入るきっかけ「仏教の道に入るきっかけは、臨りん済ざい宗しゅうの自由で個性的なお坊さん達との出会いです。彼らの生き方が興味深く、自分も臨済宗なら修行してみたいと思いました。その後、縁があって、鎌倉にある建長寺の今の師匠と出会いました。しばらく経ってから、師匠の下で出家することになり、慧え親しんという僧そう名めいを授かりました。その後、5年間通つう参さんという形で、岐阜にある臨済宗の修行道場の正しょう眼げん寺じへ通いました。今は豊樂庵で体験プログラムを定期的に開催しながらこの庵を運営しております。豊樂庵の建物は、山に囲まれており、周辺には野生動物以外誰もいません。自然を通じて自分探しや生き方、考え方を見つめるには、ちょうど良い場所です。訪れてくれた方がこの豊樂庵を通して新たな気付きを得ていただく、私はそのためのお手伝いができればと考えています。また、泊まりに来た方には、寝床を提供する代わりに、豊樂庵の周辺の草取りや建物の修繕などの手伝いをしていただいています」●建物を自分の力で修繕「豊樂庵は築90年程の農家の家で、10年程空き家でした。壊れた土壁も、元々の土壁を剥がして水でもどし、刻んだワラを混ぜて自分で塗り直すなど、出来るところは自分で資材を調達し、修繕しました。おかげさまで大工仕事も出来る様にな豊丘上町/豊樂庵高津・慧え親しん・ドロテーさん山里にひっそりと佇む豊樂庵

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