須坂市移住応援book スザカで暮らす
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- 44 -No.No.太子町/有限会社坂詰商店4代目社長 坂詰久さん有限会社坂詰商店は、太子町にある鮮魚を専門としている商店として、地元の方から親しまれているお店です。創業は、今から130年程前。曾祖父である初代店主が新潟から須坂に移り住みお店を始めたそうです。店主の坂詰久さん(39)は、会社を仕切る4代目社長。お店では、鮮魚以外にも食品、酒類などを取り扱っています。お店の特徴は、何と言っても新鮮なお魚。毎朝長野市の市場から仕入れ、常時30種類程がお店に並んでいます。●自然相手の商売。 お客様との日々のコミュニケーションが大切「店頭での生鮮食品の販売や、飲食店への卸売などを行っております。この商売は、天候に大きく左右されます。天気が悪くなれば、船は出港出来ません。そうすると、市場に並ぶ鮮魚の種類や量も減ります。また、魚は生き物ですので、いつも同じ量が獲れるわけではありません。その日によって質も違います。脂がのって魚が一番おいしいと言われている冬が、実は漁師にとっては漁が一番大変な時期です。特に日本海側は天気が荒れやすく、船が出港できないことも多いです。自然相手ですので、お客様の要望に応えるためには、天候のチェックは勿論のこと、市場や港の状況を常に先読みすることが肝心だと考えています。それ以上に、お客様との日々のコミュニケーションが何より大切だと考えています」●市場での経験が今の仕事に生きている「市場で5年。その後、お店に戻ってきて5年間社員として働き、10年前に代表になりました。市場では魚の種類や鮮魚の流通について実践で学びました。市場には多い時で、70から80種類の魚が並びます。1年を通して変化する市場で、魚の鮮度や質を見抜く目利き、そして鮮魚の流通については、お店にいては見ることが出来ません。天候の良し悪しが市場をどう左右し、それが川下にどのような影響を与えるのか、川上の現場で見てきたことは、今の仕事に大いに役立っています」細かい気遣いで地域に愛される鮮魚店

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