須坂市移住応援book スザカで暮らす
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No.- 12 -幸高町/松山園四代目園主 山本千城子さん盆栽屋の松しょうざんえん山園にお邪魔しました。松山園には、見渡すかぎり盆栽があり、盆栽ワールドが広がっています。インタビューに答えていただいたのは、オーナーの山本千ちやこ城子さんです。山本さんは、四代目の園主で、唯一女性で盆栽技能保持者の1人です。日本盆栽作風展組織委員長賞の受賞経験者としても、山本さん以外に女性はいません。●盆栽屋のはじまり「明治時代に曾祖父の商売は古典植物の蘭、万おもと年青から始まりました。当時、須坂で盆栽ブームが起こり、販売する植物も盆栽が多くなり、盆栽を中心に販売することになりました。盆栽が何故、多くの人が買い求めたかというと、お金持ちのステータスであり趣味であったためと聞いたことがあります。盆栽を買われた方は、人を招く時に、自ら丁寧に育てた盆栽を玄関に飾り、迎えたそうです。玄関に飾った盆栽を見て、盆栽が来客者との共通の話題として場を和ませるために使ったそうです」●四代続いた盆栽屋の理由「須坂市は、明治・大正時代製糸業で飛躍的に発展し、盆栽も広がるほど文化を持つ町でした。文化レベルが高いこの地域だからこそ、四代に渡って盆栽屋を営んでこれたと思います。これから私がやるべきことは、心のゆとりを楽しむ古来の伝統文化の盆栽を継承しつつ、そこに新たな風を吹き込んでいくことだと思っています」●盆栽の魅力「盆栽は生きているものだから変化を楽しむことができます。鉢が小さく外の土より温かいため、四季の変化を先取りして楽しむことができます。手の平サイズで楽しめるのも魅力で、自分でイメージしながら盆栽を作っていくのも楽しみの一つです。盆栽の魅力と須坂

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