信州・南佐久・さくほ さくほの家の物語
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施工し、何かあったときにはすぐに動けるように心がけています。井出(工務店経営) 近年、ハウスメーカーで家を建てる人も増えていると思うんですが、品質的には負けない家を建てられる自信はあります。そこで選ばれない地元の建築業者として、わたしたちにも反省するべきところがあるでしょう。家を建てるということは、時間もパワーもお金もかかることで、楽ではありません。しかし、一生一度だからこそ、そこには人生を共有するような濃密さがあって、地元だからこそ末永くおつきあいさせていただくことができるのではないかと思うのです。高見沢(基礎・外構) 地元の人に自分たちの仕事を見てもらう機会をもっと作っていくことも必要ですね。自分たちが子どものころは、家を建てるということは、その家族だけでなく近所の人たちにとってもわくわくすることでしたよね。最近は上棟でも「もちまき」をやらなくなったけれど、さくほらしい家づくりにはもちまきもセットになっているとうれしいなぁ。一同 本当にね。さくほの家の6つの快適条件1太陽を味方に6日照時間の長いさくほでは、冬には日差しを室内に入れ、夏には遮ることで快適に過ごせる。ひさしで調整をするほか、夏には朝顔やゴーヤなど緑のカーテンで遮光するものさくほらしいといえそうだ。2風を通して24時間換気が義務化され、何をしなくても通気性は確保される。だが、開け放した窓や掃出しに風が通る心地よさは格別だ。気密性は確保しつつ、風が滞りなく流れるような窓や掃出しの位置取りを考えたい。3断熱性・気密性を高く断熱性能は「外皮平均熱還流率」といって、外皮表面積当たりの熱損失量で評価される。開口部の面積が大きいほど熱損失量は大きくなるが、その分断熱材や部材の断熱性能を上げることで補うこともできる。佐久穂町では、佐久穂町コミュニティ創生戦略に基づき、「カラマツ林を背景とした郷土建築によるまちなみ継承事業」を推進する活動に参加する建築事業者・職人を募り「さくほの家造り職人ネット」を結成。「郷土建築」とは、佐久穂町の風土に根差した仕様、景観に馴染む外観、地元産木材や鉄平石等の地域材をできるだけ使用していくことをイメージしている。検 索さくほの家の物語.jp詳しくは

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