信州・南佐久・さくほ さくほの家の物語
16/19

間換気でダニやカビも発生させないから、健康にもいい。どの部屋でも快適だから、家が広く使えるわけです。一同 それはいいよね。高見沢(基礎・外構) 基礎については、寒さの厳しいさくほでは凍結に注意して施工する必要があります。凍結深度より下に基礎を造らないと、建物にゆがみが出る恐れがあるからです。さくほの家の快適条件さくほで住宅建設に関わる地元の職人さんたちに、快適な住宅の条件についてお話を聞きました。昔、さくほは各集落に大工さんがいて、建具屋さんなども多い「職人の町」でもあったそうです。これからの家はどんなことに気をつけて建てたらよいのでしょうか?対談職人やっぱり冬に暖かい家「さくほは夏は天国だけれど、冬の寒さは…」とは、移住者からだけでなく地元の人からもよく聞く話ですね。昔ながらの家は、空間が大きく断熱性や気密性が今ほどなかったために、寒さがいっそう感じられたことでしょう。しかし、もうその心配は根本的になくなります。いわゆる改正住宅省エネ法により、住宅を新築する場合には断熱性能を高くし、エネルギー消費を抑えることが義務化されるからです。また、冷暖房・給湯・換気・照明などの設備の性能も含めた省エネ基準が定められ、住宅に「環境性能」が求められるのです。高見澤晃(大工) 昔ながらの家=和風建築は寒い、というイメージがあるかと思いますが、今はどんな外観でも断熱性・気密性の高い、暖かい家を建てることができます。断熱材は、かつてよく使われたグラスウールより性能のよい発泡ウレタンを吹き付けるものや、板状に加工したものがありますし、ドアや窓の材質なども進化して、外気の冷たさを伝えない、温かい空気を逃がさないことが徹底されていますね。温度差によるヒートショックのリスクを減らし、24時

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です