おたりで暮らす 移住ガイドブック
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全国に有名な棚田は各所にありますが、小谷村の棚田はいまも現役。自給自足とあえて言うまでもなく、自分たちの日々の食卓に並ぶ米や作物が作られています。その中でも、11月には「小谷新そば祭り」が開催されるなど、蕎麦は小谷村自慢の特産品です。9月には可憐な白い花を畑一面に咲かせますが、この風景を見た上で食べる蕎麦は格別。愛でて楽しむ、食べて楽しむ。畑が近い暮らしだからこそできることです。山笑う、山滴る、山粧う、山眠る。山にまつわる俳句の季語を並べるだけでも、いかに山が人間に対して豊かな感情をもたらすかがわかります。小谷村の西には北アルプスの後立山連峰、北には日本百名山の雨飾山があり、険しい山々に囲まれています。季節ごとに移り変わる色彩ですが、特に秋の紅葉は1日単位でその色合いが変化します。村に暮らすからこそわかる、山の表情。先人たちが感動し表現した風景があります。爽やかな山の風になびく、可憐な蕎麦の花畑。鮮やかな色彩をまとい輝く、絶景の紅葉シーズン。小谷村ってこんなところです小谷村の魅力をまずひとつ挙げるなら、四季で移り変わる自然がもたらす恵み。自然に合わせて営む暮らしは、都会とは異なる時間の流れを感じさせてくれます。いろどりの山実りの畑4

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