長野県大町市移住ガイドブック 北アルプスの麓、信濃大町ではじめよう田舎暮らし。
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インタビュー暮らしの情報ステップ①知るステップ②訪れるステップ③探すステップ④移住ステップ⑤実現  移住された方の声  4   が難しいと感じて、初日で早々にすみませんをしちゃいました。幸い、社会福祉協議会さんの方から声をかけてもらって、今の仕事に就くことができました。初日にいきなり仕事を辞めて、〝この無礼者が〞みたいな感じなのに、たまたまご縁でつないでもらっている感じです。ご近所とのお付き合いは?【ご主人】 自治会は入っています。付き合いと言ったら、野菜をご近所でも職場でもいただくばっかりです。野菜が本当に美味しいです。 田んぼも借りていますが、やる気だけで手が回らないくせに無農薬にして、去年は田んぼを草ボーボーにして、周りの方に怒られました。稲刈りの時には何度も機械が止まっちゃいましたが、近所の方が最後まで助けてくださいました。周りの方がみんな良い人で、恵まれているっていうことがわかります。 自分は七転八倒というかガムシャラにやりながらも、草がボーボーだぞと怒られて(笑)。怒られ上手っていうのも大事かもしれません。真面目にやることですね。大町での暮らしは?【奥さま】 家にいる時間が増えました。移住する際に苦労したことは?【ご主人】 まず、住居がなかなか決まりませんでした。市の雇用促進住宅も見に行きましたが、働いていないとアパートを借りるのも難しい。結局、大町に通い始めてから知り合った酒屋の方から紹介いただいたアパートに半年ほど住み、今の家は葡萄畑の地主さんから紹介いただいて、夢だった葡萄と一緒に暮らす生活が実現できました。 それから、仕事。移住するにあたり、二つ採用いただいていて、1つを選んで実際に仕事してみたら、農家との両立栃木にいた時は外食もよく行きましたけど、全然いかなくなりました。それに、以前はどこの公園に行こうかと悩みましたが、今は公園に行かなくても家の周りで遊ぶことができます。子育てするのはすごく楽になりました。子供も喜んでいますし。 買い物とかも、最初心配でしたが、意外と何でも揃いますし、問題ないです。どうしてもとなったら、インターネットもありますしね。 あと、周りの方々がとても子供に優しいのは、助かってる部分です。きちんと接してくれるというか、子どもの近くに来てくれるというか。先日、子どもがチョコレートを落として泣いていたら、近所の方が「うちにおいで」と声をかけてくれて、子どもにお菓子をくれました。そういうところが子育て世帯にはすごく良いですよね。移住を希望する方へのアドバイス【ご主人】 やっぱり夢だけでは生きられないから、仕事・家・夢のバランス。家族には仕事と家をきちんと示しながら、夢は小さい声で言う(笑)。収入は確実に得ながら、低空飛行ながらも飛び続けるということが大事だと思います。 町自体がコンパクトだから、誠実、まじめに熱意を訴えれば、聞いてくれる方がいて、その方が世話を焼いてくれたり、つなげてくれるところがあります。「俺、本当にこのまちに住みたい」っていう本気さが必要で、そこから道が開けていく。インテリっぽく入ってくると、もしかすると嫌われるかもしれない。 まずは、汗流せよっていうのがあるかもしれない。と言いながら、僕も流しきれてないから怒られてますけど。怒られ上手っていうのも大事

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