長野県大町市移住ガイドブック 北アルプスの麓、信濃大町ではじめよう田舎暮らし。
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インタビュー暮らしの情報ステップ① 知るステップ② 訪れるステップ③ 探すステップ④ 移住ステップ⑤ 実現3   なぜ大町市に?【ご主人】 東京で9年程サラリーマンをした後に、10年程栃木県のワイナリーで働いていました。ワイン葡萄にもそれぞれの産地に個性があって、長野県の葡萄は良いなと思っていました。それで、原料から自分で作りたいと思った時に、大町にはアルプスがあって、大きく花崗岩質の土壌が広がっていて、「花崗岩の葡萄っていうのはロマンがあるな」と思い、大町を調べ始めました。 それに、栃木に住むかみさんの両親は子どもが産まれた時から見ているので、長野なら行き来するのも近いんじゃないかと思いました。移住前に特に心配だったことは?【ご主人】 雪と寒さは心配でした。例年ならクリスマス頃に雪が積もると聞いていたのに、今年(2014冬)は降り始めも早くて、多い時で1mくらい積もったかと思います。雪が落ちない屋根なので、2回ぐらい屋根の雪下ろしをしました。でも、道路は除雪されるので、最小限、車が道路に出られて、駐車できるスペースが作れれば問題ないです。除雪機を持っていなくても、朝まめにかいていればなんとかなります。 でも、寒さはダメでした。朝起きたら寒くて、温度計を見たら室内でマイナス5度というのを見てびっくりしました。それで少しは違うんじゃないかと、慌てて障子を張り替えて、長いカーテンをかけたら少し良くなりました。一番効果があったのは、玄関に遮熱カーテンをかけたことです。【奥さま】 移住後は共稼ぎになるだろうと思っていたので、両親と離れることに不安はありました。両親が近くにいると、保育園の送迎とか頼れるところがあるので良いなと思ったことはありますよ。あと、子どもが風邪ひいたりすると大変です。これでまた、主人が夜中までの仕事だったりすると大変でしょうけど、お互い夕方には家にいられるのは良かったですね。それに職場も近いので、保育園で子どもに何かあればすぐに行くこともできますしね。農地はどのように?【ご主人】 ある新聞記事を見て、大町ワインぶどう生産組合の組合長さんを訪ねて来たのが最初で、そこから数珠つなぎのように色々な方を紹介いただきました。農地は市役所などの紹介で10か月程探して回りましたが、なかなか決められずにいる時に、ある農業委員の方から「貸しても良いよ」と言っている地主さんがいるというお話があり、たまたまのご縁で農地を貸していただくことになりました。それからこの地区の農家組合の方々も応援して下さり、2年目には近くの方からも農地を貸していただき、お陰様で1.2㌶まで葡萄畑を広げることができました。移住経験者インタビュー矢や野の喜よし雄おさん・壮そう達た君・久ひさ江えさんプロフィール………………………………埼玉県嵐山町出身大町市平地区在住平成26年2月に移住平成25年3月に大町を訪問して以来、就農・移住相談を重ねる。奥様も「やりたいことをやればいい」と応援し、当時2歳の息子さんを連れてご家族で移住。ご夫婦ともに明るい人柄で、取材時には栃木県のお友達が稲刈りの手伝いに来ていた。花崗岩の葡萄にはロマンがある

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