唱歌「故郷」のふるさと 信州中野で暮らす
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4 夜と昼の長さが転じる頃、市内各地では秋祭りが行われる。黄昏の空の下、どこからともなく聞こえてくる笛や太鼓の音色。思わず心が弾み、気がつけば誰もが笑顔になる。迫力の獅子舞、にぎやかなお囃子、圧巻の仕掛け花火……、秋祭りで出会った光景は、懐かしき故郷の思い出になる。祭りのあとに訪れるのは、静けさよりも心躍る収穫の秋。リンゴやブドウなど、生産者が丹精込めて育てた果実がたわわに実り、山に入ればキノコが顔を出す。春にはピンク色に染まった鴨ヶ嶽は、山一面が紅葉し赤い屏風に様変わり。寺社のもみじが趣を添える。竹原の花火煙火に酔いしれる秋祭りの夜草間鬼獅子草間の日和山神社に伝わる鬼獅子。特徴は獅子舞の最中に鬼が登場すること。鬼は獅子と向かい合い、大声をあげたり高く飛び上がったりしながら激しく舞う。3中野市草間616(日和山神社) 高杜神社例大祭中野市赤岩に鎮座する高杜神社。例大祭では、1992(平成4)年に市無形民俗文化財に指定された「赤岩の太々神楽」が奉納される。毎年春と秋の2回、高杜神社太々神楽保存会を中心に高杜神社中社で行われている。x高杜神社日和山神社芸能保存会 会長●中村敏幸さん「ここには、誇るべき伝統的な祭りがあります」中野市秋の魅力高杜神社例大祭 氏子総代長●湯本洋一さん「天領時代から受け継がれる唯一無二の〝おらほの祭り〟は中野市の財産です」中野市秋の魅力

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