唱歌「故郷」のふるさと 信州中野で暮らす
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12果肉が赤いリンゴの研究に取り組む果樹農家の吉家さん。園芸用の果肉が赤い品種の苗木を取り寄せ、ふじや紅玉と交配させるなど、独自の手法で育種を進め、2014年にその苗木が一般発売へ。「5種類それぞれに特徴がある自信作。その中の2種は、苗木販売を市内農家に限定し、農商工連携で加工品を作って特産化させたい」と意欲を燃やしている。日本有数のブドウ産地・中野市でブドウの栽培と販売を行っている「ぶどうの沢乃園」。先代からの果樹園を受け継ぎ、現在九代目。栽培品種は主力の「シャインマスカット」をはじめ、「ナガノパープル」や「ロザリオ・ビアンコ」など全10種類。志賀高原からの清水の地下水に恵まれた環境で、愛情を注いだ自慢のブドウを届けている。高社山の麓に6haのワイン専用種の自社ブドウ畑を持つ。4軒の栽培農家が集まって2004年に会社を設立、7人の社員が栽培・醸造・販売を手掛けている。栽培されているブドウは実にさまざま。品種と畑の特徴に合った醸造方法を選びながら丁寧に生産され、量を追わず品質を最優先しながらも比較的リーズナブルなワイン造りが行われている。【 ワイン醸造 】たかやしろファーム中野市で働く信州中野の豊かさの象徴「農の恵み」。農業やその加工品など、故郷の大地で農に携わる人々をご紹介。work吉家一雄さん中野市出身。長野県農業大学を卒業後、リンゴやモモを計2.3haで栽培しながら新品種の研究に取り組んでいる。今回、20年ほど前に交配を始めたものが見事に実を結んだ。町田 仁さん江戸時代から続く農家を受け継ぎ、九代目としてブドウ栽培を手掛ける。加工食品の開発にも取り組み、多角的な経営を実践。地域の高齢者や女性等の生き甲斐と技能を生かす職場を目指す。岩波秀之さん神奈川県横浜市出身。森永製菓(株)、高畠ワイナリー、スイス村ワイナリー「あづみアップル」に勤務した後、たかやしろファーム設立時より参加、醸造を担う。自慢のシャインマスカットをひとりでも多くの人に食べてもらいたい果肉の赤いリンゴで地元を盛り上げたい【 ブドウ農家 】ぶどうの沢乃園【 リンゴ農家 】吉野果樹園安心安全にこだわっていきたいです

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